ヒアルロン酸注射とは
私たちの体内にもともと存在するヒアルロン酸は、優れた保湿作用・潤滑作用を持ちます。
ヒアルロン酸注射では、このヒアルロン酸の注射によって、しわの改善、フェイスラインの調整、鼻・涙袋の形成、唇のボリュームアップなどを図ります。
もともと体内にある成分であるため馴染みが良く、適量を注射することで自然な仕上がりとなります。
ヒアルロン酸注射で期待できる効果
- 額、ほうれい線などのしわの改善
- フェイスラインの調整
- 鼻を高くする・形を整える
- 涙袋をつくる・強調する
- 額に若々しい丸みを持たせる
- 唇のボリュームアップ・しわ改善
その他、当院では行っていませんが変形性膝関節症の治療などさまざまな場面で使用されています。
ヒアルロン酸注射の効果が続く期間はどのくらい?
ヒアルロン酸は、体内で徐々に吸収されていくものであり、ずっと残る(効果が続く)ものではありません。
使用する製剤、注入した部位などによって異なりますが、効果は1~2年ほど、持続します。
種類による特性と持続期間の違い
ヒアルロン酸は、その製剤によって特性が異なり、効果の持続期間の目安が異なります。
柔らかいものほど体内で早く吸収されるため、効果の持続期間が短くなるのです。ただ、部位によっては硬いヒアルロン酸が適さないことがある(不自然になる可能性がある)ため、部位にあった製剤を使用することが大切になります。アメリカ、アラガン社の製品を例に取ると以下のようになります。
種類 | 特性 | 効果期間 |
---|---|---|
ボリューマXC ボラックスXC |
硬め | 約18〜24か月 |
ボルベラXC | 柔らかめ | 約12か月 |
ボリフトXC | やや柔らかめ | 約18か月 |
ヒアルロン酸注射の副作用
ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分であるため安全性の高い製剤ですが、これまでに以下のような副作用が報告されています。
赤みと腫れ
注射によって投与するため、直後に赤み・腫れといった副作用が生じることがあります。また風邪をひいたり、体調が悪いときなどに一時的に注入部分が腫れる方がおられます。
痛み・違和感
注射中から注射後にかけて、針が刺さる痛み・ヒアルロン酸が注入される痛みや違和感が生じます。
内出血
針が血管を傷つけ、内出血を起こすことがあります。
しこり
注入したヒアルロン酸が均一に分布せず、しこりとして認められることがあります。また下で述べるアレルギー反応が出た場合もヒアルロン酸注入部分が固くなることがあります。
肌の上から透けて見える
本来よりも浅い位置に注入してしまった場合、ヒアルロン酸が透けて見えるということがあります(チンダル現象)。自然に解消しない場合、ヒアルロン酸分解注射を打ちます。
感染
たとえ注射であっても、感染のリスクを完全に排除することはできません。消毒や保護などの院内での処置が不可欠であるのは当然ですが、患者様も触らない・汚さない等の注意が必要です。感染した場合、または感染を予防することを目的として、必要に応じて抗生物質を投与します。感染が明らかな場合にはヒアルロン酸を溶かしたり、膿が溜まっている場合には切開して洗浄することが必要な場合もあります。
血管内注入
ヒアルロン酸注入時に針が偶然血管内に入った状態で注入を行うことを血管内注入と言い、血管内でヒアルロン酸が詰まります。そうなるとこの血管から血液を得ていた皮膚や粘膜がダメージを受けて、水疱ができたり、場合によっては壊死することもあります。ヒアルロン酸が眼内で詰まり、視野欠損を生じた報告もあります。
アレルギー反応
ヒアルロン酸注射では極めて稀ですが、アレルギー反応が生じることがあります。
アレルギー反応が疑われる症状に気づいた時には、すぐに医師に相談してください。
ヒアルロン酸注射はやめた方がいい
と言われる失敗例・デメリット
ヒアルロン酸注射で起こり得る失敗、また事前に知っておくべきデメリットとしては、以下のようなものがあります。
左右非対称になる場合がある
もともと、私たちの顔の骨格・筋肉や脂肪のつき方には左右差があります。ヒアルロン酸を注射する場合には、もともとの左右差を考慮して、注入量、あるいは部位を決めなければなりません。
これらを考慮せずに注入すると、左右差がより強調され、一見して非対称になるということが起こります。
※左右のバランスには十分に注意して注射をいたしますが、完全な対称にはならないことを予めご了承ください。
仕上がりが不自然になる場合がある
人によって美しさの捉え方は異なりますが、ほとんどの方は「自然」であることを大切にします。特定の部位に多量のヒアルロン酸を注入する、バランスを考えずに注入すると、仕上がりが不自然になる可能性が高くなります。ヒアルロン酸豊胸は一箇所に多量のヒアルロン酸を入れるため各種合併症の可能性を考えて当院では行っていません。
この失敗の多くは、患者様のご希望を受けた医師が、医師としてのアドバイスをせずに施術に進んだ場合に起こります。当院では、患者様のご希望をお伺いした上で、自然な仕上がりになるようアドバイスをさせていただきます。
ヒアルロン酸注射のダウンタイム
ヒアルロン酸注射後は、赤み・腫れ、内出血、むくみ、痛みといった一時的な副作用が生じます。
それぞれの副作用が続く期間(ダウンタイム)の目安は、以下の通りとなります。
ダウンタイム中に現れる症状
赤み・腫れ
通常は数時間~数日ほど、長ければ1週間ほど続きます。
ただし程度は弱く、ファンデーションやコンシーラーによって隠せます。
内出血
通常は2週間程度で収まります。
必ず出る症状ではありませんが目元など皮膚の薄い箇所へと注入した場合に起こりやすい副作用です。
むくみ
ヒアルロン酸が水分を吸収することで発生する副作用です。通常は直後から数日までで、長くても1~2週間で治まります。額のヒアルロン酸注入ではまぶたがむくむことがあります。
痛み
通常、数日で解消します。必要に応じて、痛み止めを処方します。
注入する箇所によってダウンタイムも異なる
注入する箇所によって、起こりやすい副作用、ダウンタイムの目安は異なります。
額
内出血、腫れといった副作用が起こりやすい部位です。
平均すると2~3日、長ければ1~2週間のダウンタイムとなります。
注入後にまぶたがむくんで重たくなることがありますが、自然に軽快します。
涙袋
皮膚が薄くむくみが起きやすい部位です。
平均すると、3日~1週間ほどのダウンタイムとなります。
ほうれい線
内出血、しこりといった副作用が起こりやすい部位です。
腫れや内出血は通常1~2日で軽快します。ヒアルロン酸が馴染んでしこり解消するまで、長ければ数週間ほどかかります。
鼻
むくみや違和感が起こりやすい部位です。
平均すると数日程度のダウンタイムとなります。
唇
痛みや腫れ出やすい部位です。また内出血が生じることもあります。
痛みは2~3日で、腫れ・内出血は長くても1週間ほどで軽快します。
費用
ヒアルロン酸各種(カニューレ込み)
ボラックス | 1本 | 77,800円 |
---|---|---|
ボリューマ / ボリフト | 1本 | 74,800円 |
2本目 | 69,800円 | |
3本目以降 | 59,800円 | |
ボルベラ | 1本 | 74,800円 |
レスチレン・リド | 1本 | 74,800円 |
レスチレンリフト・リド | 1本 | 74,800円 |
ボライト(肌質改善)手技料込み | 1本 | 69,800円 |
2本 | 120,000円 | |
涙袋ヒアル 0.3ccまで (製剤指定なしの場合) |
33,000円 | |
ヒアルロン酸溶解注射 | 1cc | 44,000円 |
よくあるご質問
ヒアルロン酸注射は痛いですか?
注射の針を刺す瞬間、ヒアルロン酸を注入する時に痛みがあります。ほうれい線の注入では歯や唇がしびれる感じがあります。また注入後も、数日のあいだジンジンとした痛みが続くことがあります。
必要に応じて、痛み止めを処方します。
ヒアルロン酸注射後にやってはいけないことはありますか?
以下のような注意点があります。詳しくは受診された際にご説明いたしますので、ご安心ください。
- 24時間以内の飲酒
- 数日以内の激しい運動、長風呂
- 注入部位を触る、擦る、マッサージする
- 強い日焼け(紫外線対策をしてください)
ヒアルロン酸を打った後の腫れのピークは?
通常、施術後24~48時間がピークとなります。特に皮膚の薄い部位で、腫れやすいです。その後は徐々に引いていきますので、ご安心ください。
ヒアルロン酸を打った後に腫れが引きません
先述の通り、腫れは施術後24~48時間がピークとなり、その後は徐々に引いていきます。落ち着くまで、1週間程度かかることもあります。
ただ、48時間が経過してもひどい腫れがある、だんだんと強くなっているという場合には、すぐに医師にご相談ください。
ヒアルロン酸注入をしたところが痛いのですが、大丈夫でしょうか
痛みは起こり得る副作用の1つであり、通常、数日で解消します。痛み止めを処方されているようでしたら、お飲みください。
ただ、ひどい痛みがある、数日経っても痛みが引かないといった場合には、すぐに医師にご相談ください。
ヒアルロン酸のダウンタイムは冷やしてもいいですか?
はい、冷やすことで腫れや内出血を抑える効果が期待できるため、おすすめしております。
清潔なガーゼやタオルで保冷剤を包み、患部に当ててください。1回あたり15~20分の冷却を、1時間間隔で行うのが目安です。ただし、冷やし過ぎは逆効果となります。
ヒアルロン酸注射を打った後、いつからメイクをしていいですか?
原則として、ヒアルロン酸注射の直後からメイクを再開していただけます。ただし、リキッドファンデーションの使用はお控えください。液体が針の穴に入り込み、感染の原因となることがあるためです。
施術当日はパウダーファンデーションを使用し、リキッドファンデーションは翌日からの使用再開としてください。