目の下のクマ(たるみ)の種類と原因
目の下の皮膚の色が暗くなる、または暗く見えることを一般に「クマができた」と言います。
目の下のクマは以下のように色味ごとに分類ができ、それぞれある程度原因を予測することができます。
2つ以上のクマが合併しているケースも少なくありません。
茶クマ
茶色っぽいクマです。
原因
主に、色素沈着によって発生します。目のまわりの皮膚はもともと薄く、わずかな刺激でも色素沈着が起こりやすい方がおられます。
目を擦る癖、アイメイク・クレンジング時の摩擦、加齢に伴うターンオーバーの低下などが主な原因と考えられます。
青クマ
青色~青黒いクマです。
原因
主に、目のまわりの血流の低下によって発生します。皮膚が薄いために、血流の低下に伴ううっ血が起こった時にはそれが透けて青色に見えます。
生活習慣の乱れや睡眠不足、ストレス、冷え、ホルモンバランスの乱れ、スマホ・パソコンなどによる目の酷使などが原因として挙げられます。
黒クマ(影クマ・たるみ)
目の下が黒っぽく見えるクマです。目元の皮膚のたるみによって影ができてそう見えるだけで、実際に皮膚が黒くなっているわけではありません。
原因
加齢や目を擦る癖などによる眼輪筋(目のまわりを囲う筋肉)、眼窩脂肪(目のまわりにある脂肪組織)の下垂、皮膚のたるみが主な原因と言われています。
またティアトラフと呼ばれる下まぶたの凹みも影を生み出します。
これら凹凸により目の下に影が生じ、黒っぽく見えます。
自分でできる「目の下のクマ」の治し方
生活習慣の見直し
青クマの原因とされる血流低下の改善に有効です。
睡眠不足、スマホ・パソコンによる目の酷使といった血流を低下させる生活習慣がある場合には、その改善を図りましょう。
優しくマッサージ
青クマに対して目のまわりを指の腹を使って優しくマッサージすることで、血流・うっ血の改善が期待できます。ホットアイマスクなどを用いて目元を温めるのも良いでしょう。
ただし、まぶたの皮膚を擦る行為は皮膚に炎症を起こし茶クマ原因に、また皮膚を伸ばしてしまい黒クマの原因となる可能性がありますので注意が必要です。
食習慣を改善する
青クマ・茶クマの改善に有効な可能性があります。
栄養バランスの良い食事は血流の改善、肌のターンオーバーの促進といった効果があります。特に不足しがちなビタミン・ミネラルはしっかりと摂りましょう。
適度な運動・血行促進
青クマ・茶クマの改善に有効な可能性があります。
適度な運動は血行、そして肌のターンオーバーを促進します。ウォーキングや軽いジョギング、水泳、ヨガなどの有酸素運動がおすすめです。
紫外線を防ぐ
茶クマの予防に有効です。
日焼け止めクリーム、サングラス、日傘などを使った紫外線対策によって、メラニンの沈着を防ぎましょう。
刺激を避ける
茶クマの改善、黒クマの予防に有効です。
目を擦る行為、アイメイク時・クレンジング時の摩擦はできる限り避けましょう。色素沈着、皮膚のたるみの原因となります。
眼輪筋のトレーニング
黒クマの予防に有効といわれています。
下まぶたに力を入れながら目を細めるトレーニング、左右交互にウインクするトレーニングによって、眼輪筋を鍛えることができるとされます。
しかし筋肉は鍛えられてもこれのみで眼窩脂肪の下垂や皮膚の弛みを改善することは難しいと言わざるを得ません。
目の下のクマ・たるみを取る治療方法
目の下のクマは、医療機関で行う治療によって、改善が可能です。
治療は大きく分けて手術、注入、機械による引き締めの3種類に分かれます。
これらを単独もしくは組み合わせて行う必要があります。
手術
手術である以上、メスを用いた切開を伴いますが、脱脂法と裏ハムラ法では皮膚を切らないため傷跡は見えません。
皮膚のたるみ、眼窩脂肪の突出、ティアトラフの凹みによって起こる黒クマの改善に有効です。
脱脂法
まぶたの裏側の結膜に切開を加え(5~7mm)、目の下にある余分な眼窩脂肪を切除します。
この方法は皮膚のたるみやティアトラフの凹みが目立たず、眼窩脂肪の突出だけが目立つ方に適応になります。
裏ハムラ法
ティアトラフの凹みの原因である靭帯を剥離解除して、目の下にある眼窩脂肪を、その部分へと移動させます。
膨らみを減らして、凹みを埋めることで目の下のデコボコを解消する手術です。
皮膚のたるみが無く、眼窩脂肪の突出、ティアトラフの凹みが目立つ方が適応です。
表ハムラ法
皮膚のたるみ、眼窩脂肪の突出、ティアトラフの凹みの3点が目立つ方が適応です。
まつ毛のすぐ下を切開することで皮膚のたるみを切り取りながら、裏ハムラ法と同様に膨らみを減らして凹み埋めることが可能です。
注入
脂肪注入
患者様ご自身の脂肪を採取し、目の下のくぼみに直接注入する方法です。膨らみが取り戻され、黒クマが改善します。
ベビーコラーゲン注入
ベビーコラーゲンは皮膚が浅い部分に注入可能な製剤で、下まぶたの治療によく使用されます。ボリュームを加えることで溝を埋め、軽度な黒クマが目立ちにくくなります。
スネコス注射
非架橋のヒアルロン酸、6種類のアミノ酸を特許比率で配合した製剤を目の下の皮膚の真皮層へと注入します。コラーゲンやエラスチンの合成を誘発し、肌の弾力・ハリを取り戻すことで、黒クマを改善します。
機器による引き締め(照射)
美容医療にはレーザー、超音波など照射するさまざまな治療があります。
その中でも当院では、高周波を使ったボルニューマーによる黒クマの治療を行っております。
HIFU(ハイフ)
超音波によって熱エネルギーを発生させ、肌のたるみ改善・引き締めを図る治療です。
目元・顔を含めた全身に照射が可能ですが、目元は皮膚が薄いため、浅い層へと作用する2.0㎜のカートリッジを用いて照射します。肌を傷つけることなく細胞の活性化・コラーゲン生成の促進を図り、目の下のたるみ及び黒クマを改善することができます。
ボルニューマー
高周波を使ったたるみの治療として近年注目を集めているのが、ボルニューマーです。
従来の高周波治療のネックであった「痛み」を、専用の照射チップの搭載によって解消しています。チップを交換することで目元など皮膚の薄い部位への照射が可能であり、目の下のたるみおよび黒クマの改善が期待できます。